エンジンオイルのグレードとは
エンジンオイルにはグレードというものがあり、上級のグレードになればなるほど高品質になりますし高価にもなります。
エンジンオイルのグレードというものは、一般的には「ＡＰＩ」という規格で表示されており、その耐久性や環境性などの品質によってランク分けがなされているわけなのです。
エンジンオイルのグレードは、アルファベット２文字で表され、「ＳＧ」や「ＳＨ」という形になっています。この場合「Ｓ」はガソリン車用という意味であり、「Ｓ」の右にくる記号のアルファベットが進むにつれて、そのグレードは高くなっていきます。したがって、「ＳＧ」よりも「ＳＨ」の方がグレードが高いエンジンオイルであるということです。
現在のところ、ガソリン車用のエンジンオイルで一番グレードが高いのは「ＳＭ」というエンジンオイルです。「ＳＭ」は、これまで一番厳しい規格であった「ＳＬ」よりも、省燃費性能が向上され、有害な排気ガスを低減し、エンジンオイルの耐久性をさらに向上させた環境対応オイルとなっています。
また、これまでは試験が行なわれなかった劣化油の低温粘度を計る試験が追加されているために、「ＳＭ」には低温流動性や酸化劣化に優れたベースオイルが使用されています。
一方、ディーゼル車用の場合は「Ｃ」で表されます。現在のところ一番グレードの高いオイルは「ＣＦ－４」というものになります。